出典:Yahoo Finance: Verizon (VZ)
銘柄:VZ
株価 44.55ドル
年初来:18.17%
私の購入時からは11%増
VZの決算書:Quarterly Earnings Conference Call Webcasts About Verizon
今回は話題でもあるVerizon(ベライゾン)について書きたいと思います。
米国を代表する通信企業の一つで、株式投資を検討している方には結構気になる存在ではないでしょうか。
そんなVerizonが最近、フロンティア(Frontier)という企業を買収する動きを見せています。
今回は、その買収の狙いや企業のパフォーマンス、投資のポイントについて解説していきます。
Verizonとフロンティアの買収で何が起こる?
まず、Verizonが買収を発表したフロンティアですが、これはファイバー通信に力を入れている企業で、Verizonはこれを約200億ドル(約2.9兆円)規模で買収する予定なんです。
「そもそもファイバー通信って何?」と思う方もいるかもしれませんが、これは高速なインターネット回線を提供する次世代技術なんですね。
Verizonは、この買収で2500万のファイバー通信網を手に入れ、競争力を高める狙いがあるんです。フロンティアが持つ1000万のファイバー網がVerizonに追加されることで、同社の通信インフラはますます強固なものになります。
これって、インターネットのスピードや安定性がますます向上する可能性を秘めているんですよね。
この買収が実現すると、Verizonは2027年にはEPS(1株あたり利益)の成長に寄与する見通しで、さらに500億ドル(約7250億円)もの運営シナジーも生み出す可能性があると言われています。
実際のところ、キャッシュでの買収という点で、Verizonはリスクを最小限に抑えながら成長を目指しているようです。
財務状況も良好、Verizonの堅実な業績
買収だけでなく、Verizonの財務パフォーマンスも良好です。
今年の第2四半期には、ワイヤレスサービスの収益が3.5%も増加し、約200億ドル(約2.9兆円)に達しました。
これ、通信業界の中でもかなり優秀な数字なんです。
また、調整後EBITDA(利払い・税金・償却前利益)も3%成長し、さらに58億ドル(約8400億円)ものフリーキャッシュフロー(FCF)を生み出しています。
年間ベースでみると、230億ドル(約3.3兆円)のFCFということになります。すごいですよね。
このキャッシュ生成能力の高さは、Verizonが今後も安定した成長と株主還元を続けられる大きな要因です。
これが、2桁のFCFイールドを維持している理由なんです。
見逃せないオペレーションの成長
さらに、Verizonは運営面でも順調に成長しています。
月額課金での契約が増え続けていて、その純増は前年同期比で15万近く。
また、プリペイド契約の増加も続いていて、昨年の落ち込みからしっかりと回復しています。
ただ、ブロードバンドの純増は少し減少しましたが、依然としてVerizonの成長には欠かせない要素なんですね。
こうした成長は、まさにフロンティアの買収効果でさらに加速する可能性があると思います。
キャッシュフローと負債管理のバランスが絶妙
今年上半期のCFFO(営業キャッシュフロー)は170億ドル(約2.4兆円)で、事業投資に8億ドル(約1160億円)、配当に6億ドル(約870億円)以上を使っています。
配当利回りが6%以上というのはかなり高水準で、しかもそれを余裕で賄っているのがVerizonの強みなんです。
そして、負債対調整後EBITDA比率は2.5倍と、通信業界の大手企業としてはしっかりと管理できている範囲です。
今後もこのバランスを保ちながら、キャッシュフローを活用して自社株買いや負債削減を進めていくことが期待されています。
投資リスクは?競合に注意
もちろん、Verizonにもリスクはあります。その一つが競合他社の存在です。AT&TやGoogleがファイバー事業で積極的な動きを見せており、Verizonにとっても大きな脅威とはなっています。
また、T-MobileやAT&Tとのセルラー市場での競争も激しく、業界全体の成長が鈍化していることも気になりますね。
まとめ:今後の展望と投資判断
最後にまとめると、Verizonはアメリカの通信市場で確固たる地位を持ち、フロンティアの買収によって通信網の拡大と強化を進めています。
また、財務基盤が堅実であり、6%以上の配当利回りや2桁のFCFイールドは投資家にとって魅力的ですよね。
競合の動向には注意が必要ですが、長期的な株主還元の可能性を考えると、Verizonは今後も注目の銘柄と言えるんじゃないでしょうか。
注意事項
本記事は情報提供を目的としており、投資の助言を行うものではありません。
投資判断はあくまでご自身の責任で行ってください。
各銘柄のリスクや将来の見通しについては、必ずご自身で確認し、慎重に検討をお願いします。マーケットの動向は変動しやすいため、最新の情報を基に判断することが大切です。